Road to 玉の輿~親友・ソナの婚活録②

さて、2006年の1月頃からこの話は始まる。時系列的にはこのすぐ後位だろうか。


https://kisaragi232.hatenablog.com/entry/2018/12/19/185731



日曜の夕方。同居人であるソナは、もうすぐ彼氏との旅行から帰ってくる。私は彼女のためにホットケーキを焼き、紅茶を入れる準備をした。



ドアが開き、憔悴した顔のソナが小さくただいま、と言いながら入ってきた。すらりとしたスタイルのソナが、旅行前と比べてもなお痩せている。



私🐷「ソナどうしたの?お腹でも壊した?」


ソナ👩「豚子……私もうあの人とはダメだわ。旅行は完全割り勘でジュース一本も奢ってくれないし、話しかけても素っ気ない返事で前と全然違う」



私🐷「それは久しぶりに付き合うし、よりを戻したばかりだからじゃないかな?」



ソナは18歳から21歳まで付き合っていた医大生の元彼と、24歳になった最近復縁したのだった。



ソナ👩「いーや、違うねっ。だって私を見る目がすごく冷めてるもん。しょっちゅう時計見てるし。大体5歳も上の男が、しかも医者が一円単位で割り勘にする?」


私🐷「えっ、私なんか復縁どころか、付き合ったばかりの子にも割り勘にされてたよ」(自分が不憫)



ソナ👩「それは豚子が、同い年や年下がターゲットだし、お金のない子とも付き合うからでしょ。私なら絶対無いような人ばっかり。」



私🐷「……敢えてここで恋愛志向で言い争うのは止めよう。本題を追及しないと。彼氏はなんでそんな冷めてんのかね?復縁したがったのは向こうじゃないの?」


ソナ👩「ううん、私だよ。彼としか付き合ったことなかったし、他の人が気になって別れたんだけどさ。その他の人は伸び盛りのゲーム会社の社員だったのに無職になるようなダメ男だったから、やっぱり彼がいいと思って連絡したんだけどね。」



今のセリフでソナにつっこみたいところは色々あるが、取り合えず対策を考えよう。


私🐷「あー……そこで彼氏は一度冷めちゃったかもね。ソナが前と変わったところを見せれば良いんじゃない?新しい魅力でリトライって言うか」



ソナ👩「ううん。一度ダメになった人を追っても無駄。復縁したばっかりだけどまた別れるわ」



私🐷(早いな。そして、むしろ彼氏振り回されて気の毒だな)



ソナ👩「そして、今日でもう決めた。そろそろ収入の高い人と結婚するために動き始める!」



私🐷「あ、ソナってそういう志向の人?」(⬅あからさまにそうだろ。もっと早く気付け)



ソナ👩「明日から服や行動を一切変える!見てて豚子!」


ソナの変身ぶりは次回に乞うご期待!(続く)


【※今回の教訓】

一度ダメになった人は、どちらから別れたにせよ自分から追わないこと。