友人をDV夫と離婚させた話⑧結末と後日談

その後、祐実の元ダンナは警察からの接近禁止警告を受けたのが効いたのか、2度とマンションに近づくことは無かった。一度「僕ほど君を愛している人間は居ない」という500字ほどのメールが届いたのが最後の接触だったという(※携帯は直後に解約)



祐実はその翌月にはスイスに渡り、駐在員妻として今までと正反対の優雅な生活を送っている。前の結婚を機に絶縁した両親と和解出来るかと再婚を知らせたが…返信は来なかったそうだ😣



ソナは翌年、年上のエリートリーマンと結婚して芦屋レーヌになり、私は4年後に年下の夫と結婚して下町で質素に暮らしている。



ウッパラ氏は事務所を退職して旅行会社を開いたが、偽装ビザ取得斡旋容疑で逮捕され、日本には10年間来られなくなった。たまに「キサラギ、一緒に会社を作ろうよ!出資は半分で!」と連絡が来るが…丁重にお断りしている。😱😱😱



祐実にとって元夫との結婚は悪夢のような経験だっただろう。でもこの経験を通して、空気が読めず短慮だった彼女は大分変わった。2年に一度帰国する時、彼女はいつもチーズと熊の形のビスケット🐻を「当時のお礼に」と私に贈ってくれるが、物よりもその義理堅さが私の心を暖めてくれる。




そう言えば、空気が読めない短所も大分直った。




私の結婚式の写真を見せた時、祐実は「わあ、女優みたいに美しい!💕💕いつもの豚子と全然違うね!!」と言い放った。



しかし、私が「うん、カメラさんが天才だった。祐実でもきっと綺麗に写るよ。紹介するね♥」と笑顔で返すとハッとした顔で「カメラにも限界があるよ。豚子はもともと素材が良いから綺麗に写ったんだね!」と苦しいフォローをしていたので、まあ許すことにしようか。許せないけど💢



それにしても…つくづく、女性こそ経済力が大事だ。祐実はこんな⬆女だが手に職があり、いつでも家を借り、夫に手切れ金をあげられるだけの貯金があった。でなければ、今でも離婚できずに悩んでいるかも知れないのだ。



その悟りはずっと私の中にあって、結婚前に1000万円程貯金すると共に、結婚して数年経った去年から株を始めた。…今のところ含み損ではあるがw




オチがこれですみません💧今回の話はこのあたりで終了します。ご高覧ありがとうございました♥