いつかこの恋を思い出して、きっと笑ってしまう⑤

私🐷「何かその健太郎って男、随分軽くない?」




妹とランチしながら近況報告を受けて、私が苦言を呈すと、妹の兎子は不服そうに口を尖らせて「どこがよ?」と聞き返した。



私🐷「大学に入ってまだ半年でしょ?その間、多香子さんと付き合って別れて、2ヶ月前からあなたとデートして最近付き合いだしたって、早すぎ」




兎子🐰「姉さんみたいな昔の人と一緒にするなし。マジ頭古い。今の若者は全然感覚が違うから」




当時、私まだ25歳。妹よ、頭カチ割ったろか💢
まあ、ここのランチ代はおごろうと思ってたけど割り勘にして腹いせにしよう(セコい💧)




それから2ヶ月ほど経ったか。兎子と健太郎は、付き合っていることをサークルの仲間にも公表し、冷やかされたりして充実した日々を送っていた。




多香子は相変わらず健太郎にはサークルで挨拶もせず、兎子にもかろうじて口は利くものの、覚めた目で接してくるらしい。





ある日、健太郎の母が上京(と言っても自宅は群馬か埼玉からしいが…😅)してきたため、たまたまデートの約束があった彼らカップルと夕食を食べることになった。



兎子🐰(健太郎くんのお母様、美人!緊張するなあ。これで『なんて優しくて可憐なお嬢さん』とか気に入られて結婚につながったりして♥


お父様が在日二世で、親の反対を押しきって結婚なさったなんてロマンチック…♥話が聞きたい!)




その時、健太郎に電話がかかってきたので彼は席を外し、兎子と健太郎の母は二人きりになった。




兎子🐰「あの、健太郎くんから、お母様とお父様は大恋愛で結婚なさったと聞きました!ロマンチックですよね。うちの親、お見合い結婚で昔から冷めた夫婦なので…すごく憧れますぅ。」





兎子、何故そこで家庭環境が悪いアピールを…😅
しかしそれを聞いた途端、健太郎の母は美しい眉をひそめて怪訝な顔をした。




健太郎母👩「健太郎が、兎子さんにそんなことをお話ししましたの?」




兎子🐰「は、はい…」(いきなりこんな話題失礼だったか…私って空気読めないよな…😱)




健太郎母👩「あの子ったら、何を考えてるのかしら。うちもお見合い結婚よ(苦笑)主人は、私の勤め先だった会社の役員の親戚でしたのよ」




兎子🐰「…………は?」(続く)