Road to 玉の輿〜親友・ソナの婚活録⑦

名倉👨「もしもし。キサラギに紹介したい奴がいるんだけど、今度そいつも一緒に飲みに行かね?」


大学時代の友人、名倉順(仮名)から電話が来た。


私🐷「名倉と会うのも久しぶりだしね、行こう。私も友達連れてくよ。ちなみにその人、テニスとかスキーとかやってたり、もしくは華奢でピアノ弾けるようなタイプ?(※私🐷の好きな男性はこういう人です。夫は全然違いますが。)」


名倉👨「まあ、会えばわかるよ」



私🐷「多分違うんだな‥期待はしないよ。私はダメでも、ソナは好きなタイプかも知れないし。」



大塚駅前のモンゴル居酒屋(※場所がもうダメ)に集合となり、私は着古したニットにチノパン、ソナもパーカーにデニムだが、メイクだけは綺麗にしてきている。



私🐷「ソナ、今日の服は手抜きだね。まあ名倉は既婚者だし、もう一人の子は多分お金持ちじゃないと思うから良いんだけど。」



ソナ👩「いや、あんたが言うか‥そもそもあんたが紹介されるはずの人でしょ。何、ほぼすっぴんで来てるの」


名倉が金髪のチャラそうな若い男性を伴って現れた。
仮に堀内賢氏としておこう。



堀内👨「えー、名倉くんのダチってこの子ー?スゲーおとなしそー。箱入りで、家に門限とかあるでしょ?あ、知らない男と口利くと緊張しちゃうかな??」



私は微笑してかわした。100%、全く私の好みでない男性に「箱入りどころか、親は宗教とマルチ商法にハマりまくって私を虐待するから絶縁しました」と身の上を言う必要も無かろう。


ソナ👩「この子は、苦労してるしスゴイしっかりしてるんだよっ!今だって営業職なんだから!」



ソナ、別にフォローしなくていい。



ふと見ると堀内氏のソナを見る目が❤になっている。私は堀内氏が全然好きじゃないから良いけど、ソナの好きなタイプでもなさそう。どうだろう?



結局私は名倉と話し込み、ソナは堀内氏がこれからキャバクラを開業するという話に相槌を打っていた。ふと見るとかなり飲まされてソナはふらついている。



堀内👨「ねー、もっと話したいから、この後ソナちゃんちに行っていい?」


堀内、初対面で図々し過ぎるぞ!!


ソナ👩「うーん‥」


私🐷「たとえソナがいいと言っても、ソナの家には私も住んでるから二人だけの世界は築けないよ。」


思いっきり邪魔だてする。ソナが万一堀内を気に入っていても、私は図々しい男が嫌いだ。


堀内👨「いいよ!3人で話そうぜ!」


来るのかよ!!(続く)