Road to 玉の輿~親友・ソナの婚活録④

ここは渋谷の某スペイン料理店。ソナはサングリア(適当)を飲みながら、自分に言い寄ってくる大学時代の知人・都筑慶三(仮名)が連れてきたメガバンクの先輩である月野寒太(仮名)を観察していた。



ソナ👩「都筑くんも、月野さんもワイン好きなんですね~。3人で一本何か頼みません?」



ソナ👩(月野氏、身長は172㎝ほど、普通体型。スーツはオーダーかな?そこそこ良質な生地だけど嫌みがない。物腰も柔らかいけどフレンドリーで、いかにもやり手な営業マンだな。)



都筑はとにかく自分と出かけようと誘ってくるが、月野はニコニコしながらソナと都筑の会話を聞いており、余裕がある。


ソナ👩(本店勤務だって言うし、昇進組だな。私の玉の輿相手リストに入れとこう)



しかし、一つ問題があった。色白で彫りのごく浅い平たい顔面。彫りが浅くとも美形というタイプもいるが、そうでなく明らかに整っていない月野の容貌はソナの好みととことん対称的だったのだ。


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私🐷「なのに、連絡先交換したの?分からないな~。もっと分からないのは都筑くんが何でその人を連れてきたかだけど。」


ソナ👩「盛り上げと引き立て役に使えると思ったんじゃない?でも、都筑くんは対人関係の要領良くないし、私と他の女の子への態度が露骨に違うから。私にとっては月野さんより有り得ない。」



ソナ👩「豚子、あなたは好みじゃない人は1回で切るかも知れないけど、その相手から新しい人間関係が広がる可能性もあるよ。それに数年後、その人がタイプになるかも知れないし。絶対無いと思わない限り知人として繋がった方がいいと思うよ。」


私🐷「フーン」(10体目の巨像と苦戦中)


ソナ👩「……来週は○○大使館勤務の友人が招待してくれたパーティにいくね。」

                   (続く)