実録!ビザ申請事件簿⑦魔性の女from福建省Ⅳ

f:id:kisaragi232:20190304163127p:plainだが、私は気を取り直した。日本人婚約者がいて、その子供を妊娠している。つまり、ビザが更新しやすい状況じゃないか?入管は日本人の子供が増えることは悪く思わないのだから。



私🐷「とりあえず、今すぐ入籍は余計に怪しいから、滞在時の保証人になって貰って、彼にあなたとの婚約の経緯や子供の父親であるという説明書も作ってもらいましょう💦ビザ更新後は必ず結婚しますと一文も入れてね」



陳珊👩「え、でも彼は私の妊娠のことを知らないし、彼の子供じゃないから父親である説明なんかしてくれないと思うな~」


……私と陳珊の担任の時間が、再び止まった⌛



担任👩「彼の子供じゃない?他に彼氏がいるの?」



陳珊👩「ううん、春節の時、帰国しない人達だけ数人集まってパーティしてたんだけど、テンションが上がって乱交みたいになってさ~。その時妊娠したから、誰の子かは分からないです😅」



……私は聞き間違えではないかと、目眩をこらえながら、陳珊の言葉をもう一度反芻した。



私🐷「つまり……その……日本人の子供じゃないってことだよね?」


陳珊👩「うん、でも関係ないですよ。妊娠してるの変わりはないから、きっとビザ出るよ」



こうなると婚約者の説明書は無理だろう……だが、担任から話を聞いた彼は、妊娠に触れずに「陳珊が日本にいる間は責任をもって支援する」という手紙を書いてくれた。なんて良い人なんだ😢



そしてビザ更新申請して一ヶ月、入管から呼び出しの葉書が届いた。



呼び出しの葉書は更新の可・不可に関わらず結果が出れば届くが、その見た目や文面で何となく結果の判断がつく傾向がある。


この時入管から届いた葉書は、「許可になりそう」な葉書だった。喜んだ担任は、陳珊に「あなたのビザ更新出来たみたいだよ!」と伝えた。



だが、私の中では「経験上、資格外活動違反あり、出席率も悪い人の更新許可は有り得ないのにな……💀」と嫌な予感が止まらなかった(続く)