実録!ビザ申請事件簿①そもそもビザって何?

ここは品川駅、港南口……「勤めてから、もう100回はここに来ている気がするわ……」王国際法務事務所(仮名)の職員である私は、新幹線乗り場を横目で見ながら心の中で呟いた。



東京入国管理局はこの改札を出て、ロータリーからのバスで15分弱の工場地帯にある。※ちなみに、このバス🚌に乗っている人の実に70%は外国人。運転手さんも分かりやすいようにするためか、片言やタメ口で話すのでなかなかカオスな空間。



今日は「日本人の配偶者等」ビザの申請と、この間不許可になった申請の詳細事由を聞きに行くのだ。


ずっとこのブログでビザビザ言ってますが、通称で「ビザ」という場合、以下①②を混合して使っている場合が多いと思います。私の業務に関わり、このブログに登場する「ビザ」は②ですね💦


①査証(Visa)

その国に入国する許可。いわゆる観光ビザ?相手の国の空港の入国審査時に必要。外務省が発行するので、行きたい国の大使館に申請して発行してもらう。(日本人がエジプトに行きたかったら、代官山にあるエジプト大使館に申請する感じ。)

相手国によっては「○日以内の滞在ならビザいらない。パスポートだけで入国出来るよ!」という場合もある。


在留資格(Resident states)

就職・結婚・留学など、一定以上の長期間外国に在住(在留)する際に申請する許可。日本では法務省・入国管理局が審査を担当。大体の国では移民関連の省庁が担当してるんじゃないかと。在留目的によって、色々名前がついてます。

⬛日本人の配偶者等(日本人と婚姻した外国人の妻・夫・その18歳未満の子供等)
⬛技術・人文知識・国際業務(企業に就職した場合)
⬛留学


とかね。他にも色々な在留資格があるんですが、それはまたおいおい紹介していきます。


日本と①を免除する契約になってない国の人が②を許可されて来る場合、②を取った後に、①を取らなくてはならず、①の段階で結局許可が出ずにダメになる場合もあったりします……😱


さて、入管に到着した。エスカレーターで2階まで登り、まずは不許可事由を聞きに右奥部のカウンターまで行き、事務所名を名乗る。すると、担当の職員が小部屋に呼んでくれる。


職員「不許可事由は『申請内容に信憑性なし』なんですが、なぜかと言いますと……」


私「やはり、夫婦が20歳離れているのがダメだったのでしょうか?それとも交際2ヶ月で結婚しているのが……?もしくは、夫が無職なのがいけないのでしょうか?」(何という胡散臭い夫婦だ😅)


職員「全部です。妻の留学ビザが切れる直前に配偶者に変更申請しているのもいけませんね💢」


私「ですよねー💧」


書類を用意しながら、こんな申請通るわけないよなーと思ったし、依頼人にも何度も「1度留学ビザ更新してから変更しましょうよっ!」と止めたんだが、押しきるんだもんね……💧


さて、ここからどうやって巻き返すか……f:id:kisaragi232:20190127223353p:plain(続く)

今回、いらすとやさんのイラストに、入管まであることに驚きました😅