セクハラ戦線(私以外)異常あり!⑫
ここは皇居から程近い、その名にもロイヤルとついている某ファミレス。(特定的だな💧)そこで大学時代の友人、名倉と私は差し向かいで話している。
しかし、名倉は浮かない顔をしていた。
名倉👨「セクハラ疑惑のLINEも見せて貰ったけど、記事にするには弱いね💦被害者から『体に触られた』とか話が聞ければ別だけど。それに、キサラギの勤務先の知名度的にニュースバリューが……」
確かにうちは学生の人数こそ多かれ、名前を聞いても大概の人が首を傾げるような学校だ⤵
私🐷「そうだよね。友人が勤めてる会社はかなりの知名度だから、社長がバカラで数億飛ばして話題になったけどうちじゃなあ……😅
行政書士とつるんでマージン取ったり、成績を改竄してる件はどう?」
名倉👨「日本語教育業界の実態!的に数校に取材するついでに行けるかもね。取材できるかの電話だけでもアナタの勤め先にかけてみるけど、それ以上は期待しないで💧」
それだけでも揺さぶるには十分だ。私は名倉に礼を言った後、内川くんにこの件を連絡した。
翌日、名倉からの取材の申し込みが電話であった。東野校長が理事長の息子と相談して「プラスの取材じゃないみたいだし、うちにメリットないから断ろうか~😵」と話している。ここまでは想定内。
内川くん👨「週刊○○とか、掲載されたら知名度上がるんじゃないっすか?」
内川くんが声をかけると、東野校長も理事長の息子も露骨に無視した。
私🐷(揉めたからって、話し合いもなく一方的に解雇する上にその態度、ちょっと酷くない?)
私は腹が立った。だが、内川くんはめげない。
内川くん👨「何なら、俺が時間取って個別に取材対応しますよ。いろいろ話せることもあるし😏」
これを聞いて、校長と理事長の息子は青ざめた。
理事長息子👨「……じゃあ、内川くんにどんなことを話してもらうか相談しようか」
二人は別室に消えて行った。
私🐷(よしよし。内川くん、上手くやるんだよ!)
その日の終業後駅まで帰るすがら、内川くんは懲戒解雇は撤回で自主退職になり、退職金💴が貰えること。代わりに学校内の出来事は全て口外しないと約束したことを話してくれた。もちろん取材は断ると。
私🐷「ひとまず履歴書的には良かったね。けど彼らをギャフンと言わせることは出来ないんだなあ。……私も次の就職のアテがあれば積極的に嫌がらせするんだけどね😥」
内川くん👨「もういいっすよ。昇給もしないのに数年も勤めた俺もバカだったっす。キサラギさんも無理はしないで下さいね」
やりきれない雰囲気が我々の間に漂った。その月の終わり、内川くんは「待遇のいいところが見つかったんで」と皆に挨拶して去っていった。
私は仲間が減ったことにテンションを下げながらも😵授業と担任業務を無難にこなして毎日を過ごしていた。
相変わらずの久保田課長の自分アゲアゲトークが鬱陶しく、離席を多くして話さないようにしていた。
ある時自席に帰ろうとすると、私の椅子に髪の長い女の子が座って久保田課長のパソコンを見ながら課長と話している。うちのクラスのミャンマー人女子学生アウンちゃんだ。かなりの美少女✨である。
その時。「キサラギ先生、ちょっと良いかな」と他の女性教員に呼ばれて行くと、彼女は声をひそめて「あの子さあ、久保田課長が勝手に呼び出したんじゃない?課長がかなりベタベタ♥♥してたけど💢写真撮っといたよ」とスマホを見せてくれる。
そこにはアウンちゃんと顔をとてつもなく近づけ、肩を抱くようにして作文を書かせている久保田課長の後ろ姿があった😱
私🐷「……もう、限界。」
その写真を彼女から送って貰い、アウンちゃんが教室に戻ると、私は久保田課長とフリーザ様に声をかけた。
私🐷「久保田課長、フリーザ様、お時間ありますか?別室でご相談したい件がありますが」
久保田課長は「大丈夫ですよ?」と特段変わった様子もなく答えたが、フリーザ様は「私もですか?」と怯えた様子を見せていた。そもそも、私の直接の上司はアナタなんですが……😅
今日で久保田課長の行状に決着をつける!(続く)