セクハラ戦線(私以外)異常あり!⑪
内川くんが懲戒解雇って、何故……!?😱
数日休んでいるけど、何かトラブルがあったかな?久保田課長のことを探ると言ってたけど、関係があるのだろうか💦
私は悶々としながら次週を迎えた。週明けに内川くんが来ると、ものを言いたそうな私に対して表情で「違う部屋で話しましょう」と合図をしてきたのでさりげなく移動する。
内川くん👨「松本主任から聞いたと思いますけど、俺は辞めることになりましたよ」
内川くんは割とサバサバした表情で口を開いた。
私🐷「うーん……本当なんだね。何故……」
内川くん👨「行政書士の有田さん居ますよね?あの人、うちの学生が就職ビザ取れると15万だかの高い成功報酬💴を受けとってんですけど、そのうち2割位を仲介料として学校にバックしてんすよ。
しかも学校が紹介した学生は、実際のテスト成績より良い評価を付けてビザが通りやすくしてるんです。授業態度とかで加点してね。授業態度最悪なヤツばっかりですけど。」
私🐷「ええっ。それ、道義的にどうなの💦」
内川くん👨「しかも、その紹介する学生をピックアップしてるのは久保田課長で、彼もそのうち何割かを受けとってると、有田さんや紹介された学生から聞きました。」
私は絶句した。教職員の内、そんな特別な利益を得ているのは久保田課長だけだろう😡セクハラ以上の問題になってきた。
私🐷「それを理事長や校長に問いただしたから、辞めさせられるってわけ?」
内川くん👨「いや、違うんすよ。学生から、『他の安い行政書士で試してみたいけど、ビザが許可になるには成績が良くないから少し加点してくれないか?』と頼まれて。してくれたら3万あげるって言われて、俺もそいつに加点しちゃったんすよ。」
…………は?
私🐷「色々聞きたいことはあるんだけど………まず何でそのお金を受けとったの?そ、そして成績を改竄したのは何でバレたの?」
驚きのあまり、吃りながら質問する私😵
内川くん👨「俺の月収、手取りで17万なんすよ。社内で一番低いけど、入社した6年前から1円も上がってないんです。
ずっと理不尽に思ってました。久保田課長は俺の倍くらいの収入に、マージン収入もあるし、後から入社した若手の給料さえ俺より高かったりして……」
私🐷「そうなんだ……内川くんは他の人に比べても特に仕事出来ないわけじゃないし、そんなん言ったらフリーザ様の方が仕事ぶりは悪いしね😥
それは評価基準が示されてないと腹が立つよね。」
内川くん👨「学校の管理職以上は皆、職員や学生に対して贔屓は酷いし、同族や理事長の友人だけが仲介料みたいな利権に絡んでる。
久保田なんか、セクハラや李彬への嫌がらせだって何も処分されないままでしょう。何で、あいつらは改竄でも何でもやって良くて、俺はダメなんだよっ💢て。」
私🐷「分かるよ……」
その瞬間の私は、「横領などが多発する会社は、従業員が会社に不満を持っている場合が多い」というビジネス誌に載っていた記事を反芻していた。
内川くん👨「で、バレたのは、俺にマージンを払ったスリ○ンカの学生が口が軽くて、他の学生にも俺に成績を改竄して貰えば?と勧めたために、仲間内にすぐ噂が広まったからです( ´∀`)」
私🐷「スリラ○カ学生、そういうとこあるよね💧内川くんは、これからどうするの?」
内川くん👨「俺の嫁の父親がやってる会社に入ります。結構給料良いんですよ!」
私🐷「逆玉の輿か!うらやま~😅最初からそこに入れば良かったのにさww」
内川くん👨「そっすねww」
かくして内川くんは去っていく予定……だが。
だが、である。彼だけ懲戒解雇。李彬だって、久保田課長にさんざん嫌がらせをされて退学して。
何の報われもしてないじゃないか。このままでは私の腹の虫が収まらない🔥
何か上に対して腹いせが出来ないものか。私はその週、悶々と考えた。
ん……この前ビジネス誌のことを思い出したけど……
それだ!💡💡私はスマホを取り出した。
私🐷「もしもし。週刊⬛⬛でしょうか。名倉さんはいらっしゃいますか?」
名倉順(仮名)は私の大学時代の親しい友人で、当時は大手出版社の週刊誌編集部にいた。(※文春やら新潮ではありません💧一部フェイクあり)
名倉👨「おお、キサラギ、久しぶり。元気か?」
私🐷「元気元気。あのさ、今週どこかで話せない?ちょっと相談が……」
名倉👨「少しなら時間取れるよ。どうした?」
私🐷「実はね……」(続く)