実録・次々と宗教やマルチにはまる親⑩暴走する半島へ

前回のヒントでは何の宗教か…まだ分かりませんよね?😅分かったら信者の方だと思いますwもう少し引っ張りますよ~。


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仏壇の人形と不審な電話📞…嫌な予感過ぎるが、母に問い質したくはない。というか、せっかく距離をおけてるのに母に関わりたくない。私は見なかったことにした。



1993年冬。卒業に近い中、学校では冬山登山⛄の訓練があった。この時、くじ引きでグループを決めたのに私のグループにはオッさんと原くんが入っていた😲



私🐷「なんか、あんたらとよう同じ班やグループになるなあ。何でやろ…?(嬉しいけど😌)」



オッさん👩「偶々やな。うちらの運命や♥」



原くん👦「俺は、新しく人間関係を作るのが面倒やから、あえて決まった人と組むよう小細工しとる」




そんな小細工が出来るものだろうか?あれから25年経ったが、未だに小6男子に理解出来る仕組みが私には分からない…😥




冬生まれの私は寒さに強く、へたり気味の二人を横目にスイスイと登った。山頂で皆でランチタイムの時、皆が凝ったお弁当を持ってきていたのに私だけいかにも市販品のサンドイッチだったのが気になる。(毒親あるある😥)が、楽しんでいた。




冬山の装備は重く、帰りの時間も遅いので最寄り駅まで保護者が迎えに来るよう学校から要請されていた。私も朝方母に送迎の時間を伝えた。…が、皆の親が次々来る中、母は姿を見せない。




20分が経過した。残りの生徒もまばらになった。



迎えにきた、美しい母親と話していた原くんがこちらを振り返った。「キサラギ、お前の親は?」



私🐷「ああ、時間を間違えてるか、忘れとるんやと思う。まあ、来んかったらタクシーで帰るわ。」



原くん母👱「子供が一人でタクシーやなんて、なかなか捕まれへんし危ないよ。おばさん達と一緒に帰ろう。」


原くん母、マジ女神…😢😢



車で送って頂き私の家の前に着くと、美容院に行った帰りらしい母がちょうど家に入ろうとしていた。




母はアフロのようなキッツいパーマをかけ、鈴木その子(知らない人はググって下さい😅)のような白塗りの厚化粧だったので、私は激しい羞恥を感じた。




私🐷「おかん、6時に迎えに来てって言うたやろ。何してたん?原くんのお母さんに送ってもらってんで!😣」



母🐍「あらあら、お世話になってしまって。覚えてたけど美容院に時間かかって行けなかったのよ。有難うございます。原さん、良かったらこれ、いかがですか?」



そう言って母は手を差し出した。私は咄嗟に母が原くんの母に手渡そうとした薄い冊子を横から奪い取った。「白鳩」とタイトルのある冊子だった。



私🐷「いらんことせんといて!原くんのおばさん、ほんまにありがとうございました。また。」



門を空けようとする私を、原くんが呼び止めた。「キサラギ、ちょっと来週の宿題教えてや」



原くんが私にものを訊ねるなんて…と訝しく思いながら側に寄ると、原くんはどうしたわけか怒りの表情で、声のトーンを落として言った。



原くん👦「お前の親、かなり頭おかしいな。」



一瞬、目の前が暗くなった⚡幼い頃から、母の幼稚さ、家事能力の無さ、浪費など、他の親とかなり違うことはうすうす認識していた。していたがハッキリと認めたくはなかった。



それが他人に、しかも自分が片想いしている同じ年の少年に言われたのは衝撃が過ぎた。




急に体が冷たくなった気がする。私は下を向き、無言になった。原くんが私の肩を掴んだ。



「言うとくけどお前のせいちゃうからな。なんか嫌なことあったら、俺や尾形(オッさん)に言えや😠」



まだショックは抜けなかったが、少し救われた気持ちがして私は頷き、再度原くんの母に会釈して、母を押し戻すように家に入った。



母から奪った「白鳩」をめくってみると、「何でも夫に従いなさい」「母親は家庭の太陽☀であるべきです」などと古風な人生訓が述べられていた。




私🐷(今度は何の宗教にハマっとるんじゃ…家庭の太陽☀って、同じ太陽でもうちの母親は生物を高熱で焼き殺す砂漠の太陽とちゃうんか💢)




怒りがおさまらないまま居間に行くと、単身赴任先から帰ってきたらしい父が新聞を読んでいた。



私🐷「お父さん、お帰りなさい。今回は3日くらい大阪におるん?」


父🐮「ああ、そうなんや。一ヶ月くらい休暇をもらうことにしてん。」



私🐷「へえ?長いなあ。何かあったん?」


父🐮「それがなー、都内勤務から、千葉県の○○市勤務になってん。結構な田舎やから、業者の手配や家探しも手間取りそうやからな」



私🐷「ええー。大変やね。東京駅からも遠いんでしょ?大阪に帰ってくるのがひと苦労やで」



父🐮「そこなんや。父さん何年も単身赴任で正直寂しいし、アンタももう来月から中学生やろ。もう2年もしたら受験生や」



父は何を言いたいんだろう。私はふと嫌な気がした。次に続く言葉は…


父🐮「向こうに慣れたら呼ぶから、アンタが中学一年の終わりくらいに家族で○○市に引っ越してな」


疲労と驚愕で立ちくらみがした。私は机に手をついて、どうにか倒れるのを止めた。(続く)