友人をDV夫と離婚させた話⑤ド田舎より愛をこめて

閑話休題


若い女性の方には特にお伝えしたいけど、彼女や妻が他の人と楽しそうに話していると苛立ったり、異常な頻度で連絡してきたり、必要以上に束縛する男性と出会ったら…。ぜひ、妖気を嗅ぎとって👻



こういう人は「支配的なハラスメント気質」だから気をつけて下さい。しかも、このテの人は自分には甘いから、束縛して自分は浮気したりするよ😱😱



さて、祐実から届いた、インド人夫からの監視や束縛を感じさせるメール。一瞬悩んだが、共通の友人の連絡先を全記載して返信した上、祐実の了承を得てメールをソナにも転送した。



ソナ👩「おかげで祐実とやっと連絡が取れたよ!有難う。思ったより深刻な状態だった。祐実がレストランの店員と会話したり、道を聞いただけでも相手が男だと激怒するんだって。

ワイングラスを祐実に向かって投げつけて、破片がかすって血が出たこともあるらしいよ。すごく強く手首を握られてアザになったりとか」



私🐷「束縛だけでも一種のDVなのに、もう完全にアウトだね。祐実も、出来るだけ早く別居した方が良いよ。離婚するかは置いても」



ソナ👩「いや、離婚一択でしょ。27歳だから、今ならまだ次に条件のいい夫を見つけられる。」



私🐷「27でそんなすぐ結論出さなくて良くない?ダンナも変わるかも知れないし。私は今26で離婚どころか4年くらい彼氏もいないんだけど、めっちゃ余裕こいてるけど…」



ソナ👩「豚子はこれからの人生について考えた方が良いよ。あと、豚子はダメンズについて詳しくないから分からないだろうけど、私の元彼は仕事辞めて5年間無職だったよ。人って変わらないから」



…祐実よりソナの男性選びを心配した方が良い気がしてきた😥何で私の周りこんな女ばっかry




とりあえず脱出優先というわけで。祐実とソナは相談して、職場に近い街に家具付きのマンスリーマンションをこっそり借りた。毎日貴重品と数点の洋服だけ持ち出してマンションに置き、何気なく帰宅する。家具家電は諦めて、身ひとつで夫と別居するつもりだった。




日本に戻った私は、職場のインド・ネパール・スリランカ案件担当のスリランカ人スタッフであるウッパラ氏(仮名)に今後のサポートや通訳をお願いするかも…と事情を話し、インドの結婚事情についても聞いてみた。




私🐷「やっぱり離婚するのは日本より大変なの?それに、妻が男性と二人でお茶した位でそんなに激怒するもんかな?嬉しくはないだろうけど」



ウッパラ👨「都会と田舎で全然違うよ。都会は女性も大学出てエンジニア、高級マンション住まいだったりするし。

田舎だと女性はほぼ専業主婦で、兄弟や夫同伴じゃないと買い物以外に外出出来ないような所もあるから男尊女卑は酷いだろうね。祐実さんのダンナさんはどこ出身なの?」



私🐷「○○○○○州○○○村」



ウッパラ👨「ああ、すごいド田舎。女性からの離婚なんて向こうじゃ難しいね。でもここは日本だし、ダンナさんは日本に4年いてカタコトの日本語も分からないから法律なんかも詳しくないでしょ?祐実さんが圧倒的に有利だと思うよ。」



週末、祐実は夫が仕事に行っている隙に残りの荷物を全て持ち出し、家具と荷物の揃ったマンスリーマンションに生活の拠点を移すことが出来た。もう今後、結婚生活を送っていた家には帰らないと決心もついたようでひと安心。



祐実のダンナからは狂ったように(一日100回とか)着信があったが、電話には一切出ずに「離婚したいので、落ち着いたら話す時間を設定します」とひたすら返信した。



一ヶ月後、祐実夫婦の話し合いの日が決まった。緊張MAXな様子で彼を待つ祐実。私とソナ、ウッパラ氏も同じカフェの離れた席にこっそり座った。(続く)