友人をDV夫と離婚させた話③君の(在留資格)名は

ここまで聞いたところで、私の胸中に数点の疑問❔が去来する。


24歳での結婚は、「大卒の新米税理士」という割とキャリア志向の女性としてはきわめて早い方じゃないだろうか。まして夫は20歳だと…インド結婚早いから…いやここは日本だし💦



祐実は相変わらず痩せていて、妊娠したから入籍を急いだわけでも無さそう。むしろ私の方がよほど妊婦体型だ…ってやかましいわ💔(自主ツッコミ)



それに祐実の両親はよく許したな…😣😣外国人の上、20歳じゃ仕事に就いて間もないし、収入も少ないでしょ。


…待て。一応ビザ関連の業務をやってるものとして、一番気にしなくちゃいけないことがある❗


祐実ダンナは学生じゃないみたいだし、20歳ということはインドでも日本でも、大学を卒業してないだろう。それでは人文知識・国際業務の在留資格は取れない。また、若すぎて熟練した技能もないから技術ビザも取れない筈。


…何のビザで日本に滞在してたんだっ!?👳


祐実👩「彼、お父さんが仕事で日本に来た時に、未成年だったから家族ビザで来たんだ。で、そのまま在留期限内に帰国しなくて不法滞在になったの。

見つかったらすぐに送還されちゃうから、急いで入籍したけど配偶者ビザ出るまで大変だったよ~💦」



なん…だと…😱……私はショックで言葉が数分出なかったが、ようやく気をとり直して「祐実のご両親は
これからも支えてくれるのか?」と聞いた。



祐実👩「あ、親には今回のことで絶縁された。二度と会わないって。まあ元々母や姉とすごく仲が悪かったし、もう良いよ。」


       
       ア   カ   ン


この女…何で一番悪い役に全ツッパしとるんじゃ…



まあ、本人が手に職のある自立した女だし、ダンナもインドカレー店で働いて収入はあるようだ。電撃婚ラブラブな雰囲気もあり、そんなに悩むこともないだろう。


その後、祐実が私に相談したブログの件は、祐実からの口頭での警告ですぐに記事が削除され、無事に解決した。


ブログ事件後に私は勤め先の正規の職員になって経済的にゆとりも出来、祐実を含めた大学の友人達と年に何度も食事するようになった。


友人A「いやあ、祐実がまさか国際結婚するとは思わなかったな~。やっぱり毎食カレーなの?」


祐実👩「ダンナが食事作る時はカレーだよw」


他愛ない会話。祐実は元気そうだ。決して祐実のことを好きではないが、私は嬉しかった(⬅?)


2年半が過ぎ、私達は26・7歳になっていた。その頃から、女子会に大学時代の男子の友人達も毎回参加するようになった。大体男女合わせて8人位で会っていたかと思う。


…ふと気付いた。もう、1年位祐実は飲み会にもスイーツ会にも来てない。どうしたんだろう?

                  (続く)