実録・次々と宗教やマルチにはまる親⑫翼よ、あれが江戸の灯だ

これまで、得体の知れない健康食品を大量購入➡ア○ウェイ➡キリスト教➡エ○バの証人➡現在に至っている母だが、長続きしたものがあまりなかった。

だから私も母が何かに依存することを甘く見てしまい「今回もどうせすぐ飽きるだろう😥」とタカをくくっていた。が、意外にも今回の宗教はその後10年近くも家族を巻き込むのだった。

※これまでのヒントでお分かりになった方はいらっしゃいますか？この宗教とは「生○の家」です。

とはいえ、私は母はともかくこの宗教には特段恨みがあるわけではありません。月会費も数千円だったようだし、さほどの危険思想でもないので(今話題の日本会議とは完全に分裂しているようですし😱)

勧誘が強引なわけでもないので。母が○長の家に入ってなかったら、もっと過激な宗教に入ってた可能性もありますしね。…でも私は入信しないけど。

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その後、キャンプの１件もあったが、母が毎朝妙な祝詞を神棚の前で上げることや、休みの日に近隣の主婦や子供を呼んで「布教活動卍」をすることにもつくづく嫌気が差した。そこで、私は家から一時間強の高校を選んだ。

この高校は近くに繁華街があるおかげで、寄り道先にもアルバイト先には事欠かない。放課後は週３でコンビニで働き、他の日は図書館かマックで７時まで過ごし、８時過ぎに帰宅する。休みの日は友人と出歩くようにして自宅にいる時間を極力減らした。

この少し前、中国残留孤児をテーマにした小説「大地の子」がドラマ化された。友人が録画したものを見てから原作も読み、私は中国語や中国の政治史に興味を持つようになっていた。

私🐷(もともと東南アジア考古学か、日本の上代史がやりたかったけど…あまり就職につながらないよね。何より私は大学を出たら就職したい。これからは中国語が少しでも出来たり、中国事情に詳しいと就職に良いんじゃないかな？)

高３になり、学費を負担する父に「大学は語学・人文系か法律を考えているんだけど」と相談した。

父🐮「うーん、お父さんは理系とか、も少し手に職を付けるような分野に進んで欲しいんやけどなあ」

私🐷「いや、それ私が小さい頃に言おうや。もう完全な文系やし。高３の今から理系の勉強したらどんな大学も受かるか怪しいで。入ってもどこかで留年するわ💧」

父はエリートで収入も良く優しい人間だったが、子供のことは母に任せきりで何も理解していなかった。ただ金銭を提供するだけ。ある意味では父も毒親なのだ。私の高校の偏差値すら知らない😥

そこへ母が冷笑気味に口を挟んだ。

母🐍「あなた、豚子がまともな大学に入れると思うの？この子の偏差値って50も無いのよ。

鹿男〈※私の弟〉だって『お姉ちゃんて、あんなに遊んでばかりで遅くまで家に帰らないし、どうせ名前も聞いたことない大学しか受からないでしょ。進学する意味がないよね』って言ってるもの。中学生の鹿男の方がしっかりしてるわよ。」

この罵倒にまた一段と、私の中で母だけでなく他の家族に対する愛情も醒めた❄(もともと愛情は無かった気もするが)

私🐷「へえ、鹿男は幼稚園から塾や英会話に行かせて、中学受験もしてメチャメチャお金がかかってるよね。それでいて、殆ど塾に行かず高校に入ってバイトもしてる私を馬鹿にするんだ？さすがブルジョワのお坊っちゃまは言うことが違うね～」

※この頃は関西弁と標準語、半々で話しています。

母は無言になった。父は「まあまあ、鹿男はまだ子供やから考えなしで言うんや💦」と庇った。
　　

結局、自宅から通える範囲内の中堅私立大に出願することに父とは同意した。が、既に私の中では怒りのマグマが噴出していた。

私🐷(今に見とれよ…！！)

この後すぐバイトを止め(まだやってたんかい💧)その時間を図書館での勉強に当てることにした。

昔、クラスメイトの原くんが教えてくれたように、中学校の範囲まで遡って問題集を買い、5年分の英語と社会科科目をやり直した。半年後の私の偏差値は65までに上がった。…親には敢えて伝えない😠

親が勧めてきた中堅私立大数校にはセンター試験の成績で出願した。しかし…他にも都内の上位私立であり、自宅からは3時間はかかる⬛大学に、こっそりと願書を出した。

２月末。受験した全ての大学に合格した。私は毎日郵便受けを見て、親に⬛大の合格通知が先に発見されないように気を付けた。
中堅私立大の学費支払い期限が迫ってきたので、父は私に学費を払い込むよう一人で銀行に行かせた。

私🐷(計画通り！！うちの親なら、絶対に一人で銀行に行かせると思ってた！😏)

私は預かった金額を、⬛大の入学金及び学費として払い込んだ。

私🐷(これで好きな勉強が出来る！親から離れられるっ！私も４月からは都内で大学生だ！)

…親子だから訴えられないけど他人なら捕まりますかね。今のご時世なら親子でも捕まるかも。

殴られる&家を叩き出されそうだが、高校時代に20万ほど貯めている。いざとなったら安アパートでも借りるつもりだった(⬅高校生なので考えが甘い)

父親に打ち明けると驚愕したが、「何で黙ってたんや！早く教えてくれたら良かったのに！⬛大なんてエライ頑張ったやないか」とむしろ喜んでくれた。

父🐮「アパート借りんでも、お母さんの実家は渋谷区やで。伯母さんにワシがお願いして平日はそこに泊まらして貰ったらええわ。土日だけ帰れば🎵」

一人暮らし計画は潰えたがまた少し、着実に親から離れられる時間が増えた。絶対に卒業して就職を決めるんだ！と私は浮かれた👼

しかし、見た目には普通の若い女性に見えても…

ろくな養育も虐待からのケアも受けないまま長年無理を続けてきた私の精神は、そろそろ限界を迎えようとしていた。(続く)

　　♥あと３回以内で話を終われそうです♥